必殺シリーズは約20年に渡り作られてきましたが、その人気や殺し技・主題歌などに迫ってみました。
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必殺というと、まっさきに頭に浮かぶのは「必殺シリーズ」である。
必殺シリーズは、1972年9月の『必殺仕掛人』に始まり、1992年3月に放送終了し、作られたシリーズは現在まで計30作品にのぼります。
シリーズの人気のもとは、金銭をもらって、弱者の晴らせぬ恨みを晴らす殺し屋(裏稼業)たちの生き様を描いているところです。
表の顔で平凡な日常生活をおくりながら、裏の世界でスゴ腕を見せる“必殺”の主人公たちは、
高度成長時代の会社人間として縛られていたサラリーマンたちの夢でした。
登場する主人公側の殺し屋たちの多くは、あくまで殺しを仕事と割り切っており、他の時代劇で見られる、
困っているものを放ってはおけないという義理人情で動く殺しとは異なっていました。
そのため自らの立場を「正義」ととは言わず、「悪に対する悪」と捉えていました。
藤田まこと演じる中村主水を始め、山崎努演じる念仏の鉄、沖雅也演じる棺桶の錠と市松、中村嘉葎雄演じる巳代松、
三田村邦彦演じる秀、中条きよし演じる三味線屋の勇次、京本政樹演じる組紐屋の竜、村上弘明演じる鍛冶屋(花屋)の政、
緒形拳演じる藤枝梅安などが人気でした。
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殺し技もこの必殺シリーズの楽しみの一つですね。まずは「仕掛針 」、ご存知 「必殺仕掛人」第1弾、藤枝梅安の必殺技。
表の顔は針医者である彼の殺し技は鋭く尖った太い針。
右手にグローブを付け、人差し指と中指との間に針を固定して、相手の延髄目掛け突き刺す。
延髄刺しはこのあと続く「必殺シリーズ」のポピュラーな技として数々のバリエーションが登場します。
首に針が突き刺さるシーンは、発砲スチロールに手術用の手袋の手首の部分を被せ、メイク用のドウランを塗って造った首の人形を利用した。ブシュッ!という突き刺さる音は、川の音をとったテープを手でヘッドに擦って作った音。必殺の代表的な技である。
かつては宮使いの武士であった助け人・辻 平内の殺し技は、愛用の煙管に仕込んだ針での急所刺し。
相手に近づき煙管の煙管の吸い口を抜くと中に針が仕込んであり、煙管を柄にして掴み針先を相手に突き刺す。
「必殺仕置人」での 八丁堀中村主水は刀でバッサリですが、印象深いのは新・必殺仕事人」勇次の三味線の糸で”ぴぃーん”という音をたてて吊り殺すやりかた。『仕事』のときの髪形が変わるのも良かった。
必殺シリーズの主題歌・挿入歌は、その内容から悲哀、孤独、旅、望郷、風、過去との決別などを歌った曲が多い。
山下雄三が歌った第1作『必殺仕掛人』の主題歌「荒野の果てに」はシリーズ全体の共通のテーマ曲となり、
スペシャル版ではこのほか『仕置人』の主題歌・「やがて愛の日が」や『新仕置人』の主題歌「あかね雲」も使われた。
大ヒットした「旅愁」は意外と『仕留人』以外の使用がほとんどなく、それだけに作品とのイメージの結びつきが強くなった。
出演者で挿入歌を歌ったのは火野正平、三田村邦彦、中条きよし、京本政樹、西崎みどり、梅沢富美男、麻丘めぐみ。
前期の出演者として常連だった中尾ミエと後期によく出演した西郷輝彦も歌手だが主題歌は歌っておらず、
オープニングナレーションを担当した宇崎竜童と桜田淳子も歌手でありながら主題歌は歌っていない。
主題歌の作曲を含め、音楽はもっぱら平尾昌晃が担当したが、『商売人』と『富嶽百景』では平尾が一時、
必殺から離れていたため、劇中の音楽も含めて森田公一が、『うらごろし』では劇中の音楽を比呂公一が、
主題歌を浜田省吾が担当した。